※このページはプロモーションが含まれています
自分にあったM5Stickってどれだろう
こんにちは、クマベです。
この記事では、M5Stickシリーズの種類や仕様を解説し、選び方のポイントについてご紹介します。
選ぶときの助けになれば幸いです。
深センのスタートアップ起業が開発した「M5Stack」は小型のマイコンボードです。
5cm✕5cmのコンパクトな筐体の中に、マイコン、液晶ディスプレイ、ボタン、バッテリー、スピーカ、I/Oなど様々な機能が盛り込まれています。
ESP32というマイコンが組み込まれており、Wi-FiやBluetoothによる無線通信なども可能です。
2017年にM5Stackが登場し、その扱いやすさから人気を獲得し、M5Stackを使うユーザーが急激に増えています。
趣味や教育としてはもちろんのこと、実用的なIoT開発をする際にも使われています。
※M5Stack公式ページ引用
M5Stickの位置づけ
M5Stackシリーズの種類
M5Stackシリーズの種類は大きく6つに分けられます。
なかでも液晶付きでサイズがコンパクトな「STICK」シリーズは根強い人気があります。
長方形の筐体に「液晶」や「マイク」をはじめとする様々なモジュールが組み込まれています。
本記事ではそんな「STICK」シリーズを徹底解説していきます。
STICKシリーズの仕様一覧
項目 | C | C Plus | V | T2 |
---|---|---|---|---|
写真 注1 | ||||
CPU | 240MHz dual core | 240MHz dual core | 400MHz dual core | 240MHz dual core |
Flash | 4Mバイト | 4Mバイト | 16Mバイト | 4Mバイト |
RAM | 520Kバイト | 520Kバイト | 8Miバイト | 520Kバイト |
PSRAM | ✕ | ✕ | ✕ | ✕ |
電源 | 5V @ 500mA | 5V @ 500mA | 5V @ 500mA | 5V @ 500mA |
ポート | Type-C I2C I/O UART | Type-C I2C I/O UART | Type-C I2C I/O UART | Type-C I2C I/O UART |
液晶 | 80 ✕ 160 | 135 ✕ 240 | 135 ✕ 240 | 135 ✕ 240 |
スピーカ | ✕ | ブザー | ○ | ✕ |
マイク | ○ | ○ | ○ 注4 | ○ |
カメラ | ✕ | ✕ | 0V7740 | ✕ |
IMU | 6軸 | 6軸 | 6軸 | 6軸 |
ボタン | 2 | 2 | 2 | 2 |
カードスロット | ✕ | ✕ | 1 | ✕ |
Wi-Fi | ○ | ○ | ✕ | ○ |
Bluetooth | ○ | ○ | ✕ | ○ |
その他機能 | 赤色LED 赤外線送信機 | 赤色LED 赤外線送信機 | 赤色LED | 赤外線 サーモグラフィ |
バッテリー | 95mAh | 120mAh | 200mAh | 300mAh |
製品寸法[mm] | 48.2 ✕ 25.5 ✕ 13.7 | 48.2 ✕ 25.5 ✕ 13.7 | 48 ✕ 24 ✕ 22 | 48 ✕ 30 ✕ 29 |
正味重量 | 15.1g | 15g | 23g | 26g |
発売日 注2 | 2019年6月 | 2020年7月 | 2020年9月 | 2021年8月 |
参考価格 注3 | 2,816円 | 3,696円 | 7,623円 | 82,335円 |
注1:M5Stack公式ページ引用
注2:Switch Sience 公開日
注3:Switch Science 8月20日時点
注4:製造タイミングによってマイク搭載と非搭載あり
M5StickVはカメラがついているため「Camera」シリーズの分類にも入ります。
M5Stickの種類の選び方
M5Stickの選定にあたり、下記のようなフロー図をご用意しました。
早見表
選び方の注意点
2022年8月20日時点で、「M5StickC」は在庫切れかつ入荷の予定がないため、今後の入手性は良くないと思われます。
ただし「M5StackC Plus」は「M5StickC」の完全上位互換品です。
画面サイズが大きい、バッテリー容量増加、ブザー機能追加などが加えられています。
また「M5StickT2」には、1世代前の「M5StickT」が存在していたのですが、公式ページからは消えていたため、完全にT2にシフトしていると思われます。
M5Stickの入手方法
M5Stickの入手は、「Amazon」もしくは「SwitchScience」で購入するのが一般的です。
Amazonは一部取り扱っていない製品もありますが、送料無料やPrime会員特典といった部分で便利です。
Swich Scienceでも8,000円以上の購入であれば送料が無料になるため、2つ以上買う際には問題ありません。
M5Stickの紹介
各M5Stickごとの特徴や選定方法について詳しくご紹介します。
※参考価格はSwitchScience8月20日時点の価格です
M5StickC
・ESP32ベース(Wi-Fi・Bluetooth対応)
・マイク、ボタン、IR送信機内蔵
・液晶は0.96inch(80 ✕ 160)
・6軸IMU(3軸加速度+3軸ジャイロ)
・バッテリーは95mAh(製造時期によって異なるため都度確認が必要)
・参考価格:2,816円
M5Stickの旧スタンダードモデルです。
最低限の機能ですが、IoT開発やプログラミング学習に活用可能です。
予算さえあれば「M5StickC Plus」ほうが安心です。
・Amazon取り扱いなし
・SwitchScience
M5StickC Plus
・ESP32ベース(Wi-Fi・Bluetooth対応)
・マイク、ボタン、IR送信機、ブザー機能内蔵
・液晶は1.14inch(135 ✕ 240)とワイドサイズ
・6軸IMU(3軸加速度+3軸ジャイロ)
・バッテリーは120mAhと大容量
・参考価格:3,696円
M5StickCがリニューアルして、機能が大幅に強化されたな「M5StickC Plus」です。
高スペックで新しいアイデアが出てきても対応できます。
USB Type-Cケーブルが付属していないため、その点は注意が必要です。
M5StickV
・Kendryte K210搭載のAIカメラで画像処理を実現
・16Mバイトのフラッシュメモリ+8MiバイトのSRAMと大容量
・スピーカ、マイク、カメラ、6軸IMUなど豊富な機能
・液晶は1.14inch(135 ✕ 240)とワイドサイズ
・バッテリーは200mAhと大容量
・参考価格:7,623円
高性能なニューラルネットワークプロセッサ(KPU)が使用されてます。
低コストかつ高いエネルギー効率で画像処理を行うことが可能です。
Audio Processorを内蔵しているため音声認識もできる魅力的な製品です。
M5StickT2
・ESP32ベース(Wi-Fi・Bluetooth対応)
・Lepton3.0 長波赤外線(LWIR)カメラコア採用
・液晶は1.14inch(135 ✕ 240)とワイドサイズ
・6軸IMU(3軸加速度+3軸ジャイロ)
・バッテリーは300mAhと大容量
・参考価格:82,335円
小型の赤外線サーモグラフィーカメラで広い範囲の温度測定が可能です。
鮮明な画像がおよそ7fps以上のレートで出力できます。
他の製品に比べて価格が高いので、その点注意は必要です。
・Amazon取り扱いなし
・SwitchScience
おわりに
本記事では、M5Stickの仕様一覧・選び方について解説しました。
3,000円代から本格的なIoT開発にチャレンジできるので、素晴らしい時代ですね。
ただし沼にはいってしまうと、あれやこれやと欲しいものが増えてきます。
ぜひ実用的なシステム開発や趣味の電子工作、IoT開発の学習などに使っていきましょう。
あなたのM5Stick製品選びの参考になれば幸いです。